真弓監督の就任が正式に発表される
阪神は27日、岡田彰布前監督(50)の辞任に伴う後任に、球団OBの真弓明信氏(55)の就任を正式発表した。
大阪市内のホテルで会見した真弓監督は「周りの期待が大きいことは、ひしひしと感じている。誠心誠意務めたい」と、初めてとなる監督業への抱負を語った。
14シーズンぶりとなる阪神復帰に、真弓監督は「今年、こういう話になるとは予想していなかったが、タイガースの力になりたいという気持ちはあった」と胸中を明かした。現在の戦力を「優勝を勝ち取りたいと、はっきり言えるチーム」と評価したうえで、「投手を含めて守れるチームが強い」と守備重視の姿勢を打ち出した。
課題としては若手の育成を挙げ、「昨年は少し伸びた選手がいたが、今年は出て来なかった。若手を育てなければいけない時期に来ている」と話した。また、フリーエージェントによる戦力補強では、「頼りになる選手を取ってほしい。特に投手」と希望した。
背番号は本人の希望により、太平洋(現西武)に入団当初の2と、阪神移籍後の7の二つの背番号を合わせた数字で「72」となった。
◇真弓監督の就任会見での一問一答は、次の通り。
--引退以来、14シーズンぶりの阪神復帰となるが?
タイガースに帰って来たな、という気持ちでいっぱい。
--監督を務めるのは初めてとなるが?
経験のないことなので、これから大変と思っている。精いっぱいやりたい。
--理想とする監督像は?
プロ入りして最初の監督だった稲尾さんというのはあるが、チーム状態によって、やることも違ってくる。なかなか決まらない。
--チームの戦力を、どう見るか?
82勝と、優勝してもいい数字を残している。これまでの野球は間違っていない。
--どんな野球を見せたいか?
85年のイメージが強いと思うが、野球は守りから入るもの。努力すれば、そこは伸びる。攻撃も、打つだけではなかなか点が入らない。走塁、バント、エンドランなどを選手に身に着けてもらえれば、多彩な攻撃ができる。
--家族への負担は感じるか?
迷惑は掛かると思うので、心配はしている。ただ、今のところは嫌な顔はされていない。
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