ホンダ、F1撤退
ホンダが5日、F1からの撤退を発表した。11月中旬のスペイン合同テストには参加していただけに、唐突な印象も受ける。すでに各チームの来季体制は固まっており、ホンダのドライバー、スタッフの再就職は容易ではない。モータースポーツ界におけるホンダのイメージ低下は避けられないが、それだけ状況は切迫していたということか。
2000年に始まった第3期F1活動は、一貫性の無さと混乱ばかりが目立った。車体からエンジンまで開発する「オールホンダ」体制で準備を進めながら、直前に既存チームへのエンジン供給という形に変更。しかし5シーズン優勝がなく、06年からオールホンダ体制へ切り替えた。この年に1勝を挙げたが、07年はマシン開発の方向性を大きく変えて失敗し、07年は製造者部門で11チーム中8位、今季は9位。07年からはメーンスポンサーもなく、年間約400億円以上という活動資金のほとんどをホンダが負担していた。「レースはホンダのDNA」とはいうものの、限界がある。結局、第3期活動は9年間でわずか1勝という惨たんたる結果に終わった。
なお、オートバイの世界ロードレース選手権への参戦や、米インディカーシリーズへのエンジン供給は、これまで通り続ける。
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